若年男性に発生した肺原発高分化胎児型腺癌の1切除例
症例は21歳男性.健診の胸部X線写真にて右下肺野に異常陰影が指摘されたため,当院を紹介された.右肺S10に45×30 mmの内部に空洞を伴う腫瘤影を認め,気管支鏡下生検にて,腺癌と診断され,高分化胎児型腺癌が疑われた.胸腔鏡下右肺下葉切除術を施行し,永久病理組織診断の結果,高分化胎児型腺癌40×30 mm pT2aN0M0,pStageIBと診断された.術後補助化学療法としてUFTを2年間内服し,現在,術後2年6ヵ月で無再発生存中である....
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 26; no. 7; pp. 746 - 752 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
15.11.2012
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Subjects | |
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ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.26.746 |
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Summary: | 症例は21歳男性.健診の胸部X線写真にて右下肺野に異常陰影が指摘されたため,当院を紹介された.右肺S10に45×30 mmの内部に空洞を伴う腫瘤影を認め,気管支鏡下生検にて,腺癌と診断され,高分化胎児型腺癌が疑われた.胸腔鏡下右肺下葉切除術を施行し,永久病理組織診断の結果,高分化胎児型腺癌40×30 mm pT2aN0M0,pStageIBと診断された.術後補助化学療法としてUFTを2年間内服し,現在,術後2年6ヵ月で無再発生存中である. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.26.746 |