右室内隔壁を認めたarrhythmogenic right ventricular dysplasia (ARVD) の1例
症例は42歳の男性. 上腹部圧迫感. 嘔気, 嘔吐にて近医受診. 心電図上, 心室頻拍を呈しており, 体外式直流通電施行後, 洞調律に戻った. その後は無症状であったが, 精査目的で当科へ入院となった. 入院時の心電図は洞調律, 胸部X線ではCTR 48.2%, 血液生化学検査では異常を認めなかった. 心臓超音波検査では, 右室は拡大し, 右室内の心尖部寄りに隔壁を認めた. 右室造影で軽度の右室の拡大と心室壁運動低下がみられ, 胸部CT, MRIでは右室内の隔壁を確認した. 右室心内膜心筋生検で線維化と脂肪浸潤を認めARVDと診断した....
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Published in | 医療 Vol. 51; no. 3; pp. 125 - 129 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
20.03.1997
国立医療学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
DOI | 10.11261/iryo1946.51.125 |
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Summary: | 症例は42歳の男性. 上腹部圧迫感. 嘔気, 嘔吐にて近医受診. 心電図上, 心室頻拍を呈しており, 体外式直流通電施行後, 洞調律に戻った. その後は無症状であったが, 精査目的で当科へ入院となった. 入院時の心電図は洞調律, 胸部X線ではCTR 48.2%, 血液生化学検査では異常を認めなかった. 心臓超音波検査では, 右室は拡大し, 右室内の心尖部寄りに隔壁を認めた. 右室造影で軽度の右室の拡大と心室壁運動低下がみられ, 胸部CT, MRIでは右室内の隔壁を確認した. 右室心内膜心筋生検で線維化と脂肪浸潤を認めARVDと診断した. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.51.125 |