NICUで重篤な疾患を持つ児の治療の差し控えや中止に関する治療方針決定の過程で新生児集中ケア認定看護師が経験した困難感
NICUで重篤な疾患を持つ児の治療の差し控えや中止に関する治療方針決定の過程で新生児集中ケア認定看護師が経験した困難感について明らかにするために、14名を対象に半構造化面接を行った。質的記述的に分析した結果、65のコード、11のサブカテゴリ、5カテゴリが生成された。その結果【治療方針に対する意見の相違がある】、【親と医療者で治療方針に関する話し合いができていない】、【施設の方針や児の状態が改善せず治療方針が決定される】ことが明らかになった。さらに、親とのかかわりの中で【治療方針の決定に関する親の葛藤がある】、【治療方針の決定に関する看護師の葛藤がある】ことから関係性の難しさの特徴があった。医療...
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Published in | 日本看護倫理学会誌 p. 20250304 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護倫理学会
24.06.2025
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Subjects | |
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ISSN | 2434-7361 |
DOI | 10.32275/jjne.20250304 |
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Summary: | NICUで重篤な疾患を持つ児の治療の差し控えや中止に関する治療方針決定の過程で新生児集中ケア認定看護師が経験した困難感について明らかにするために、14名を対象に半構造化面接を行った。質的記述的に分析した結果、65のコード、11のサブカテゴリ、5カテゴリが生成された。その結果【治療方針に対する意見の相違がある】、【親と医療者で治療方針に関する話し合いができていない】、【施設の方針や児の状態が改善せず治療方針が決定される】ことが明らかになった。さらに、親とのかかわりの中で【治療方針の決定に関する親の葛藤がある】、【治療方針の決定に関する看護師の葛藤がある】ことから関係性の難しさの特徴があった。医療者は親の複雑な悲観や葛藤を理解し支援する必要があり、親と医療者間での語り合える関係性の構築や組織の醸成が重要である。 |
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ISSN: | 2434-7361 |
DOI: | 10.32275/jjne.20250304 |