人工弁置換術の長期予後に関する研究-I 平成4年度国立循環器病共同研究
1992年9月末までの国立8病院における全代用弁置換症例を集計した. 全置換症例は1598例, 全置換弁個数は1811個であり, 弁位ではMVRが最も多く61.7%, AVR34.4%, TVR3.6%, PVR 0.2%であった. 代用弁の形態別ではBS弁(38.9%)を含む傾斜円板弁が58.5%と最も多く, 次いでSJM弁(12.3%)を含む中心開放二葉弁が23.4%であるが, 今後さらに多用されると思われた. 生体弁は16.1%と少ないが, TVR, PVRの70%以上を占めめた. その他ボール弁, ディスク弁などは2.1%に過ぎなかった. 連合弁置換は症例で12.9%, 弁個数では23...
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Published in | 医療 Vol. 48; no. 7; pp. 510 - 518 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
1994
国立医療学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
DOI | 10.11261/iryo1946.48.510 |
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Summary: | 1992年9月末までの国立8病院における全代用弁置換症例を集計した. 全置換症例は1598例, 全置換弁個数は1811個であり, 弁位ではMVRが最も多く61.7%, AVR34.4%, TVR3.6%, PVR 0.2%であった. 代用弁の形態別ではBS弁(38.9%)を含む傾斜円板弁が58.5%と最も多く, 次いでSJM弁(12.3%)を含む中心開放二葉弁が23.4%であるが, 今後さらに多用されると思われた. 生体弁は16.1%と少ないが, TVR, PVRの70%以上を占めめた. その他ボール弁, ディスク弁などは2.1%に過ぎなかった. 連合弁置換は症例で12.9%, 弁個数では23.2%を占め, 86.9%が傾斜円板弁または中心開放二葉弁であったが, TVRには生体弁が多かった. 連合弁の組合わせではAVR+MVRが83.1%, MVR+TVRが12.1%と大部分を占めた. 今後さらに詳細な検討を, BS弁の各モデル, Omnicarbon弁, SJM弁, CarboMedics弁, 新タイプCE弁につき行うこととした |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.48.510 |