高出力半導体レーザーに関する研究 第2報接触型半導体レーザーメスの創傷治癒に関する実験病理学的研究
Contact Type Semiconductor Laser Scalpel, Wound Healing, Periodontal Surgery要旨: 口腔領域, 特に歯周外科手術への応用を目的として, 出力4Wの接触型半導体レーザーメスと, 比較検討のため電気メス, 鋼刃メスを用い, モルモット8匹の背部皮膚にそれぞれ同一条件で, 長さ20mm, 深さ2mmの切開を行い, 直後, 3, 7, 14日後の創傷治癒過程を肉眼的および病理組織学的に観察した。肉眼的観察では, 切開直後の出血は, 電気メス, 鋼刃メスの順で大であり, レーザーメスの場合は, 全く認められなかった。治癒経過は,...
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          | Published in | 日本歯周病学会会誌 Vol. 33; no. 2; pp. 331 - 339 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本歯周病学会
    
        1991
     日本歯周病学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0385-0110 1880-408X  | 
| DOI | 10.2329/perio.33.331 | 
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| Summary: | Contact Type Semiconductor Laser Scalpel, Wound Healing, Periodontal Surgery要旨: 口腔領域, 特に歯周外科手術への応用を目的として, 出力4Wの接触型半導体レーザーメスと, 比較検討のため電気メス, 鋼刃メスを用い, モルモット8匹の背部皮膚にそれぞれ同一条件で, 長さ20mm, 深さ2mmの切開を行い, 直後, 3, 7, 14日後の創傷治癒過程を肉眼的および病理組織学的に観察した。肉眼的観察では, 切開直後の出血は, 電気メス, 鋼刃メスの順で大であり, レーザーメスの場合は, 全く認められなかった。治癒経過は, 鋼刃メスが最も早くレーザーメスと電気メスはほぼ同様であった。組織学的検索では, レーザーメス, 電気メスではほぼ同様の治癒経過を示したが, 鋼刃メスでは3日後で一次治癒を示した。今回の実験結果からレーザーメスによる切開創の治癒過程が電気メスとほぼ同様であること, 切開後の出血防止に有効であること, また, 照射による周囲組織の器質的変化もないことが確認され, 歯周外科手術への応用に有用であるという結論を得た。 | 
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| ISSN: | 0385-0110 1880-408X  | 
| DOI: | 10.2329/perio.33.331 |