脳神経外科におげる髄膜炎および術後感染予防に対するセファロシンの大量投与の検討

脳神経外科における手術は, 最近Micro-surgeryを始めとする新らしい手術術式, 新らしい器具の導入によつて, 従来困難とされていた疾患に対しても可能となつてきた。 一方, 脳神経外科領域において術後感染症の中で最も問題になるのは髄膜炎であり, たとえ, 手術が完全無欠におこなわれても, 術後髄膜炎が一旦発症すれば, 重篤な経過をとることが多く, 致命的にとなりうるばあいも少なくない。我々は, 術後感染を予防する目的で, 今回Cephalothin (CET) の大量投与をする機会をえたので, 髄膜炎症例とともに合わせ報告する。...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 27; no. 3; pp. 318 - 323
Main Authors 古瀬, 清次, 菊池, 晴彦, 川合, 省三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 1974
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.27.318

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Summary:脳神経外科における手術は, 最近Micro-surgeryを始めとする新らしい手術術式, 新らしい器具の導入によつて, 従来困難とされていた疾患に対しても可能となつてきた。 一方, 脳神経外科領域において術後感染症の中で最も問題になるのは髄膜炎であり, たとえ, 手術が完全無欠におこなわれても, 術後髄膜炎が一旦発症すれば, 重篤な経過をとることが多く, 致命的にとなりうるばあいも少なくない。我々は, 術後感染を予防する目的で, 今回Cephalothin (CET) の大量投与をする機会をえたので, 髄膜炎症例とともに合わせ報告する。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.27.318