脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護の実践と学習ニーズ

目的:本研究は,脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護の実践内容や学習ニーズを明らかにすることを目的として実施した.方法:脳腫瘍患者に対する看護ケアに関わる看護師15名に対して半構造化面接を実施した.得られた回答をGraneheimとLundmanが示した方法に基づいて内容分析し,脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護の「実践内容」と「学習ニーズ」を抽出した.結果:「実践内容」では “看護師が捉える脳腫瘍患者へのケアとしてのリハビリテーション”というテーマ,「学習ニーズ」では“看護師が自覚する脳腫瘍患者へのケアとしてのリハビリテーションの課題”というテーマを生成した.脳腫瘍患者に関わる看護...

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Published in日本がん看護学会誌 Vol. 39; p. 39_58_tokunaga
Main Authors 徳永, 瑠奈, 林, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本がん看護学会 14.05.2025
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ISSN0914-6423
2189-7565
DOI10.18906/jjscn.39_58_tokunaga

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Summary:目的:本研究は,脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護の実践内容や学習ニーズを明らかにすることを目的として実施した.方法:脳腫瘍患者に対する看護ケアに関わる看護師15名に対して半構造化面接を実施した.得られた回答をGraneheimとLundmanが示した方法に基づいて内容分析し,脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護の「実践内容」と「学習ニーズ」を抽出した.結果:「実践内容」では “看護師が捉える脳腫瘍患者へのケアとしてのリハビリテーション”というテーマ,「学習ニーズ」では“看護師が自覚する脳腫瘍患者へのケアとしてのリハビリテーションの課題”というテーマを生成した.脳腫瘍患者に関わる看護師は,脳腫瘍患者に対するリハビリテーション看護実践を模索しつつ行いながら,脳腫瘍という疾患特異性が反映された学習ニーズをかかえていた.考察:今後は,看護師のもつ知識や技術の統合に働きかけるような,学習ニーズに対応した看護教育方法を開発することが必要であると考える.
ISSN:0914-6423
2189-7565
DOI:10.18906/jjscn.39_58_tokunaga