頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術後の早期経腸栄養の実施に関する検討
はじめに: 早期経腸栄養の実施は患者の術後回復を促進するための重要な要素の一つである. しかし頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術を対象とした早期経腸栄養の実施に関する詳細な検討は現在まで行われておらず, 早期経腸栄養の実施が困難となるリスク因子の同定もなされていない. 対象と方法: 2017年6月~2018年12月の間に当科で頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術を施行された56例(うち遊離空腸移植15例)に加え, 2019年1月~2020年12月の間に遊離空腸移植が行われた症例のみ46例を追加で抽出した計102例(遊離空腸61例, 非遊離空腸41例)の連続症例を対象として検討を行った. 術後48...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 Vol. 126; no. 8; pp. 1031 - 1032 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
20.08.2023
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 |
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ISSN | 2436-5793 2436-5866 |
DOI | 10.3950/jibiinkotokeibu.126.8_1031 |
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Summary: | はじめに: 早期経腸栄養の実施は患者の術後回復を促進するための重要な要素の一つである. しかし頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術を対象とした早期経腸栄養の実施に関する詳細な検討は現在まで行われておらず, 早期経腸栄養の実施が困難となるリスク因子の同定もなされていない. 対象と方法: 2017年6月~2018年12月の間に当科で頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術を施行された56例(うち遊離空腸移植15例)に加え, 2019年1月~2020年12月の間に遊離空腸移植が行われた症例のみ46例を追加で抽出した計102例(遊離空腸61例, 非遊離空腸41例)の連続症例を対象として検討を行った. 術後48時間以内の早期経腸栄養の実施不可, もしくは術後7日以内の経腸栄養投与中止を「早期経腸栄養実施困難」と定義した. |
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ISSN: | 2436-5793 2436-5866 |
DOI: | 10.3950/jibiinkotokeibu.126.8_1031 |