エクリン汗腺癌肺転移の1例

症例は75歳,男性.2002年秋より左中指先端の腫瘍を自覚し,翌年春に近医形成外科を受診した.精査の結果,エクリン汗腺癌と診断され,左中指切断および左腋窩リンパ節郭清術が行われた.経過観察中の2004年,左肺尖に結節影を指摘され,診断と治療を目的に胸腔鏡下左肺部分切除術が施行された.その結果,エクリン汗腺癌の肺転移と診断された.さらに2009年には,同じく転移性肺腫瘍の診断で胸腔鏡下右肺下葉切除術が行われた.稀な転移性肺腫瘍であるため,若干の文献的考察を交えて報告する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 73; no. 9; pp. 2231 - 2234
Main Authors 荒井, 宏雅, 橋本, 一輝, 乾, 健二, 西井, 鉄平, 伊藤, 絢子, 益田, 宗孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2012
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.73.2231

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Summary:症例は75歳,男性.2002年秋より左中指先端の腫瘍を自覚し,翌年春に近医形成外科を受診した.精査の結果,エクリン汗腺癌と診断され,左中指切断および左腋窩リンパ節郭清術が行われた.経過観察中の2004年,左肺尖に結節影を指摘され,診断と治療を目的に胸腔鏡下左肺部分切除術が施行された.その結果,エクリン汗腺癌の肺転移と診断された.さらに2009年には,同じく転移性肺腫瘍の診断で胸腔鏡下右肺下葉切除術が行われた.稀な転移性肺腫瘍であるため,若干の文献的考察を交えて報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.73.2231