Amyandヘルニアの1例
症例は49歳,男性.2012年2月下旬,突然発症した右下腹部痛,右鼠径部腫脹を主訴に当院来院.精査の結果,右鼠径ヘルニアの診断で2012年3月上旬手術を行った.鼠径管を開放するとヘルニア嚢内に虫垂が嵌頓しておりAmyand's herniaと診断.ヘルニアタイプは日本ヘルニア分類I-1型と診断したため虫垂切除とULTRAPRO HERNIA SYSTEM法によるヘルニア修復術を行った.術後は第2病日に軽快退院し,その後も創感染を併発しなかった.鼠径ヘルニア内容が虫垂であるAmyand's herniaはまれであり本邦での報告は少ない.本邦36例の報告を検討したので若干の文献...
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 73; no. 9; pp. 2431 - 2438 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.73.2431 |
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Summary: | 症例は49歳,男性.2012年2月下旬,突然発症した右下腹部痛,右鼠径部腫脹を主訴に当院来院.精査の結果,右鼠径ヘルニアの診断で2012年3月上旬手術を行った.鼠径管を開放するとヘルニア嚢内に虫垂が嵌頓しておりAmyand's herniaと診断.ヘルニアタイプは日本ヘルニア分類I-1型と診断したため虫垂切除とULTRAPRO HERNIA SYSTEM法によるヘルニア修復術を行った.術後は第2病日に軽快退院し,その後も創感染を併発しなかった.鼠径ヘルニア内容が虫垂であるAmyand's herniaはまれであり本邦での報告は少ない.本邦36例の報告を検討したので若干の文献的考察を加え報告する. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.73.2431 |