情報活用能力育成モデルカリキュラムの開発と公開

2002(高校は2003)年度より,我が国の学校教育に本格的に情報教育が加わった.児童生徒の「情報活用能力の育成」を目的としたもので,従来の知識・理解を基盤とした教育とは趣が異なる.主に情報教育を実践する場として始まった「総合的な学習の時間」は「教科」ではなく「時間枠」であり,情報教育実践のための教科書はない.「情報教育が目標としているもの」が何であるのかを具体的に示すため,筆者らは2000年から「情報教育の目標リスト」を作成・公開してきた.2011年度からの新学習指導要領では,すべての教科で情報教育を行うことが明記された.これを受け「情報教育の目標リスト」の見直しを行い,小学校から高校(社会...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in教育情報研究 Vol. 27; no. 4; pp. 29 - 38
Main Authors 永野, 和男, 小田, 和美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育情報学会 2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0912-6732
2432-1745
DOI10.20694/jjsei.27.4_29

Cover

More Information
Summary:2002(高校は2003)年度より,我が国の学校教育に本格的に情報教育が加わった.児童生徒の「情報活用能力の育成」を目的としたもので,従来の知識・理解を基盤とした教育とは趣が異なる.主に情報教育を実践する場として始まった「総合的な学習の時間」は「教科」ではなく「時間枠」であり,情報教育実践のための教科書はない.「情報教育が目標としているもの」が何であるのかを具体的に示すため,筆者らは2000年から「情報教育の目標リスト」を作成・公開してきた.2011年度からの新学習指導要領では,すべての教科で情報教育を行うことが明記された.これを受け「情報教育の目標リスト」の見直しを行い,小学校から高校(社会人)までを網羅した「情報活用能力育成モデルカリキュラム(新情報教育目標リスト)」を開発し,2011年より公開を始めた.ここでは,新情報教育目標リストを開発していった経緯とその公開について報告する.
ISSN:0912-6732
2432-1745
DOI:10.20694/jjsei.27.4_29