ポータブル全反射蛍光X線分析装置を用いる超純水中のステンレス鋼からの溶出金属の分析
本研究では,ポータブル全反射蛍光X線分析装置を用い,ステンレス鋼箔(はく)から加熱した超純水中に溶出したクロムの分析を行った.300 μLの試料溶液の液滴から作製した試料乾燥残渣(ざんさ)を測定する方法により,数μg L−1のクロムから明瞭なCr Kα線のピークをみることができた.この方法を用いてステンレス鋼箔からの溶出液中のクロムを分析したところ,その定量値は4.2から8.9 μg L−1であった....
Saved in:
| Published in | 分析化学 Vol. 71; no. 7.8; pp. 431 - 435 |
|---|---|
| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本分析化学会
05.08.2022
|
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0525-1931 |
| DOI | 10.2116/bunsekikagaku.71.431 |
Cover
| Summary: | 本研究では,ポータブル全反射蛍光X線分析装置を用い,ステンレス鋼箔(はく)から加熱した超純水中に溶出したクロムの分析を行った.300 μLの試料溶液の液滴から作製した試料乾燥残渣(ざんさ)を測定する方法により,数μg L−1のクロムから明瞭なCr Kα線のピークをみることができた.この方法を用いてステンレス鋼箔からの溶出液中のクロムを分析したところ,その定量値は4.2から8.9 μg L−1であった. |
|---|---|
| ISSN: | 0525-1931 |
| DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.71.431 |