腎移植レシピエントとドナーにおけるQOLの経時的変化の検討
【目的】腎移植レシピエント(Re)とドナー(Do)のQOLを経時的に調査し検討した。【対象・方法】2018 年6月から2023年1月に当院で生体腎移植を実施したReとDo37組を対象とし、移植前・移植後1・3・6・12ヶ月目にSF-36v2を使用し、3コンポーネント・サマリースコアである身体的健康度(PCS)・精神的健康度(MCS)・役割/社会的健康度(RCS)の経時的な変化および各時期において国民標準値と比較した。【結果】ReのPCSは移植前から6ヶ月目までは低いが、1年目には移植前と比較して有意に増加し国民標準値と差がなくなった。Doは移植後1ヶ月目以外では国民標準値より高かった。Reの移...
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| Published in | 移植 Vol. 59; no. Supplement; p. s305_2 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本移植学会
2024
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| ISSN | 0578-7947 2188-0034 |
| DOI | 10.11386/jst.59.Supplement_s305_2 |
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| Summary: | 【目的】腎移植レシピエント(Re)とドナー(Do)のQOLを経時的に調査し検討した。【対象・方法】2018 年6月から2023年1月に当院で生体腎移植を実施したReとDo37組を対象とし、移植前・移植後1・3・6・12ヶ月目にSF-36v2を使用し、3コンポーネント・サマリースコアである身体的健康度(PCS)・精神的健康度(MCS)・役割/社会的健康度(RCS)の経時的な変化および各時期において国民標準値と比較した。【結果】ReのPCSは移植前から6ヶ月目までは低いが、1年目には移植前と比較して有意に増加し国民標準値と差がなくなった。Doは移植後1ヶ月目以外では国民標準値より高かった。Reの移植前MCSは低いが、移植後は有意に上昇し国民標準値より高くなった。Doは全ての時期で国民標準値より高かった。ReとDoのRCSは、移植後1ヶ月目で有意に低くなるが、それ以降有意に高くなった。【結語】腎移植を行うことにより、レシピエントのQOLは上昇しドナーのQOLは1年後も保たれた。 |
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| ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
| DOI: | 10.11386/jst.59.Supplement_s305_2 |