日本人成人におけるアレルギー性鼻炎の通院に関連する要因の分析 : 横断的研究

目的: アレルギー性鼻炎は, 日本人に最も多い疾患の1つであるが多くのアレルギー性鼻炎患者は, 医療機関で適切な治療を受けておらず, 患者のQOLや労働生産性に影響を与えている可能性がある. 本研究では, 日本全国を対象とした調査から得られたデータセットを用いて, アレルギー性鼻炎通院者の特徴と医療機関受診に関連する因子について評価を行った. 方法: 厚生労働省が1986年から実施している日本全国を対象とした調査である国民生活基礎調査の2013年および2016年のデータセットを用いて解析を行った. 2013年および2016年の調査はそれぞれ6月に実施された. アレルギー性鼻炎外来通院の有無を従...

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Published in日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 Vol. 126; no. 7; pp. 882 - 883
Main Authors 井伊, 里恵子, 森井, 航, 渡邊, 多恵子, 野口, 恵美子, 田宮, 菜奈子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 20.07.2023
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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ISSN2436-5793
2436-5866
DOI10.3950/jibiinkotokeibu.126.7_882

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Summary:目的: アレルギー性鼻炎は, 日本人に最も多い疾患の1つであるが多くのアレルギー性鼻炎患者は, 医療機関で適切な治療を受けておらず, 患者のQOLや労働生産性に影響を与えている可能性がある. 本研究では, 日本全国を対象とした調査から得られたデータセットを用いて, アレルギー性鼻炎通院者の特徴と医療機関受診に関連する因子について評価を行った. 方法: 厚生労働省が1986年から実施している日本全国を対象とした調査である国民生活基礎調査の2013年および2016年のデータセットを用いて解析を行った. 2013年および2016年の調査はそれぞれ6月に実施された. アレルギー性鼻炎外来通院の有無を従属変数とし, 年齢層, 性別, 世帯人数, 教育状況, 喫煙歴, 飲酒, 家計支出, 心理的苦痛, 睡眠の質, 喘息, アトピー性皮膚炎外来通院を説明変数として, ロジスティック回帰分析を行った.
ISSN:2436-5793
2436-5866
DOI:10.3950/jibiinkotokeibu.126.7_882