3Dアニメーションを中心としたCG表現指導法の開発II : 知覚の流動モデルの問題とピア・サポートの予備的展開

本稿は,美術教育において3Dアニメーションの制作を教材として運用可能とするための一連の基礎研究の一部である。その内容の中心は以下の二点に集約できる。今日のテレビ映像に特徴的な演出効果としての視点移動をともなう実写とCGの動画合成の視覚効果の意味を,知覚の流動モデルの観点から吟味し,3Dアニメーション制作教材化の理解を掘り下げた。3Dアニメーション制作の具体的な指導法としてピア・サポートの導入を実現すべく,予備的な指導活動を行い,表現活動の進行とサポート活動への意欲とに関連の可能性あることを示した。また,同種の研究を行う上で汎用性のあるデータ収集法を示した。...

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Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 30; pp. 99 - 110
Main Author 上山, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2009
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ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.30.0_99

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Summary:本稿は,美術教育において3Dアニメーションの制作を教材として運用可能とするための一連の基礎研究の一部である。その内容の中心は以下の二点に集約できる。今日のテレビ映像に特徴的な演出効果としての視点移動をともなう実写とCGの動画合成の視覚効果の意味を,知覚の流動モデルの観点から吟味し,3Dアニメーション制作教材化の理解を掘り下げた。3Dアニメーション制作の具体的な指導法としてピア・サポートの導入を実現すべく,予備的な指導活動を行い,表現活動の進行とサポート活動への意欲とに関連の可能性あることを示した。また,同種の研究を行う上で汎用性のあるデータ収集法を示した。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.30.0_99