中学校技術科「情報とコンピュータ」の導入段階にPOSシステムの仮想体験を取り入れた学習指導に関する研究(<特集>ICTを用いた科学技術教育)

中学校技術・家庭の教科書では情報手段の果たしている役割について学ぶ場面を学習内容の冒頭に掲げ,「B情報とコンピュータ」の導入及び学習意欲の喚起をねらっている.その取り扱いについては,いくつかの例が示されている.しかしながら,取り扱いは「知らせる」ことが主になり,参考文献やコンテンツ等を利用した机上での学習にとどまっている.机上での学習では,その内容が十分に理解されなかったり,その後の学習意欲を低下させてしまう可能性もある.そこで,POSシステムの仮想体験を通し,情報手段の特徴について確実に理解させ,今後の学習意欲を高揚させることを目的に,仮想体験システム及びそれを利用した指導計画を開発し,その...

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 28; no. 3; pp. 227 - 236
Main Authors 竹野, 英敏, 田村, 俊之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 2005
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.KJ00003730618

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Summary:中学校技術・家庭の教科書では情報手段の果たしている役割について学ぶ場面を学習内容の冒頭に掲げ,「B情報とコンピュータ」の導入及び学習意欲の喚起をねらっている.その取り扱いについては,いくつかの例が示されている.しかしながら,取り扱いは「知らせる」ことが主になり,参考文献やコンテンツ等を利用した机上での学習にとどまっている.机上での学習では,その内容が十分に理解されなかったり,その後の学習意欲を低下させてしまう可能性もある.そこで,POSシステムの仮想体験を通し,情報手段の特徴について確実に理解させ,今後の学習意欲を高揚させることを目的に,仮想体験システム及びそれを利用した指導計画を開発し,その効果を検証した.その結果,知識面の確実な習得と共に,学習意欲の向上が見られた.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.KJ00003730618