Gurson降伏面への下負荷面―超過応力モデルの導入による単調・繰返し負荷過程における延性損傷現象の表現

Gursonモデル (Gurson, 1977) は,ボイドの発生・増殖・融合を伴うMises金属の延性損傷現象を表現し得る.しかし,本モデルは,降伏面の内部を純粋弾性域とするので,降伏面の内部の応力変化による塑性変形を表現できず,降伏面の内部の応力の繰り返しによる塑性変形の集積を表現出来ないことに加えて,時間依存性変形つまり,粘塑性変形を表現出来ない.そこで,本論文では,単調負荷現象のみならず繰返し負荷現象を表現出来る下負荷面―超過応力モデルを導入して,繰返し負荷過程における粘塑性延性損傷現象を表現出来るように,Gursonモデルを拡張する.また,本モデルの妥当性を実測値との比較により実証す...

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Bibliographic Details
Published in日本計算工学会論文集 Vol. 2025; p. 20250009
Main Authors 橋口 公一, 山王丸 将吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本計算工学会 08.08.2025
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ISSN1347-8826
DOI10.11421/jsces.2025.20250009

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Summary:Gursonモデル (Gurson, 1977) は,ボイドの発生・増殖・融合を伴うMises金属の延性損傷現象を表現し得る.しかし,本モデルは,降伏面の内部を純粋弾性域とするので,降伏面の内部の応力変化による塑性変形を表現できず,降伏面の内部の応力の繰り返しによる塑性変形の集積を表現出来ないことに加えて,時間依存性変形つまり,粘塑性変形を表現出来ない.そこで,本論文では,単調負荷現象のみならず繰返し負荷現象を表現出来る下負荷面―超過応力モデルを導入して,繰返し負荷過程における粘塑性延性損傷現象を表現出来るように,Gursonモデルを拡張する.また,本モデルの妥当性を実測値との比較により実証する.
ISSN:1347-8826
DOI:10.11421/jsces.2025.20250009