膝窩動脈シースレスアプローチを用いた浅大腿動脈閉塞に対する血管内治療の有用性

要 旨:シース挿入に伴う膝窩動脈損傷を防止するために,サーフロー留置針(外径1.3 mm)のみを挿入する膝窩動脈シースレスアプローチの有用性を血管内治療を実施した浅大腿動脈閉塞(SFA CTO)23例で検討した。SFA CTOの平均閉塞長は18.1 cmで,全例に大腿動脈アプローチを併用した。初期成功率は21/23(91.3%),重篤な膝窩動脈穿刺部合併症は認めなかった。本アプローチは安全で有用な手技であった。...

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Published in脈管学 Vol. 52; no. April; pp. 191 - 196
Main Authors 福田, 正浩, 手塚, 信吾, 山内, 靖隆, 秋田, 孝子, 宮本, 明, 袴田, 尚弘, 久原, 亮二, 橘内, 秀雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 2012
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.52.191

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Summary:要 旨:シース挿入に伴う膝窩動脈損傷を防止するために,サーフロー留置針(外径1.3 mm)のみを挿入する膝窩動脈シースレスアプローチの有用性を血管内治療を実施した浅大腿動脈閉塞(SFA CTO)23例で検討した。SFA CTOの平均閉塞長は18.1 cmで,全例に大腿動脈アプローチを併用した。初期成功率は21/23(91.3%),重篤な膝窩動脈穿刺部合併症は認めなかった。本アプローチは安全で有用な手技であった。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.52.191