子宮頸部胞巣状軟部肉腫(alveolar soft part sarcoma: ASPS)の1症例
胞巣状軟部肉腫(alveolar soft part sarcoma, 以下ASPS)は稀な軟部肉腫疾患で,女性性器原発は大変稀である.今回,われわれは子宮頸部原発の胞巣状軟部肉腫を経験したので報告する.症例:50歳,2経妊1経産.子宮頸管ポリープ間質に異型細胞を認め,当院へ紹介受診.画像所見から悪性腫瘍が疑われる頸部腫瘤3cmを認め,頸管内膜組織診からASPSが疑われたため,準広汎子宮全摘術および両側付属器摘出術を施行.楕円形核と淡明な胞体を有する異型細胞の胞巣状増殖,TFE3(Transcription Factor E3)免疫染色陽性からASPSと最終診断された.術後13か月の時点で再発...
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Published in | 昭和学士会雑誌 Vol. 77; no. 4; pp. 467 - 474 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
昭和大学学士会
2017
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Subjects | |
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ISSN | 2187-719X 2188-529X |
DOI | 10.14930/jshowaunivsoc.77.467 |
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Summary: | 胞巣状軟部肉腫(alveolar soft part sarcoma, 以下ASPS)は稀な軟部肉腫疾患で,女性性器原発は大変稀である.今回,われわれは子宮頸部原発の胞巣状軟部肉腫を経験したので報告する.症例:50歳,2経妊1経産.子宮頸管ポリープ間質に異型細胞を認め,当院へ紹介受診.画像所見から悪性腫瘍が疑われる頸部腫瘤3cmを認め,頸管内膜組織診からASPSが疑われたため,準広汎子宮全摘術および両側付属器摘出術を施行.楕円形核と淡明な胞体を有する異型細胞の胞巣状増殖,TFE3(Transcription Factor E3)免疫染色陽性からASPSと最終診断された.術後13か月の時点で再発なく経過している. |
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ISSN: | 2187-719X 2188-529X |
DOI: | 10.14930/jshowaunivsoc.77.467 |