7 治療の品質保証

放射線治療では,治療効果を上げ,かつ副作用やがんの再発を抑えるために,患者体内の腫瘍の位置に所定の線量を正確に投与することが求められる。粒子線治療はブラッグピーク(Bragg Peak)と呼ばれる粒子の停止点付近にできる高線量領域を標的体積に調整できる高度な放射線治療である。治療は各段階において,治療計画や線量,患者さんの位置決め,呼吸同期などに関する様々な検証,確認を行いながら進められる。各々施設ではその施設の実態にあったQAプログラムを作り,実行している。また治療法の今後の進歩に合わせて,QAの手法も発展させていかなくてはいけない。...

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Bibliographic Details
Published inRADIOISOTOPES Vol. 64; no. 6; pp. 400 - 405
Main Authors 久保田, 佳樹, 遊佐, 顕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2015
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.64.400

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Summary:放射線治療では,治療効果を上げ,かつ副作用やがんの再発を抑えるために,患者体内の腫瘍の位置に所定の線量を正確に投与することが求められる。粒子線治療はブラッグピーク(Bragg Peak)と呼ばれる粒子の停止点付近にできる高線量領域を標的体積に調整できる高度な放射線治療である。治療は各段階において,治療計画や線量,患者さんの位置決め,呼吸同期などに関する様々な検証,確認を行いながら進められる。各々施設ではその施設の実態にあったQAプログラムを作り,実行している。また治療法の今後の進歩に合わせて,QAの手法も発展させていかなくてはいけない。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.64.400