4.高齢者心不全のACPと緩和ケア

心不全はその特有の病の軌跡から,予後予測を行うことが困難であることが知られている.そのため,終末期を含めた将来の状態の変化に備えるためのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を早期より導入することが重要である.近年は低侵襲性治療の発達により,高齢者へのデバイスやカテーテル治療の適応が拡大している.高齢心不全患者のACPにおいては,適切な心不全治療,併存症,認知機能,栄養状態,フレイル,社会生活環境等を評価し,多職種で包括的にアプローチすることが特に重要である....

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Published in日本老年医学会雑誌 Vol. 61; no. 2; pp. 139 - 144
Main Authors 佐藤, 琢真, 安斉, 俊久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年医学会 25.04.2024
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ISSN0300-9173
DOI10.3143/geriatrics.61.139

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Summary:心不全はその特有の病の軌跡から,予後予測を行うことが困難であることが知られている.そのため,終末期を含めた将来の状態の変化に備えるためのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を早期より導入することが重要である.近年は低侵襲性治療の発達により,高齢者へのデバイスやカテーテル治療の適応が拡大している.高齢心不全患者のACPにおいては,適切な心不全治療,併存症,認知機能,栄養状態,フレイル,社会生活環境等を評価し,多職種で包括的にアプローチすることが特に重要である.
ISSN:0300-9173
DOI:10.3143/geriatrics.61.139