在宅介護における高齢者の医薬品適正使用の推進 パート 2:訪問介護員を対象とした教育的介入

「緒言」近年わが国では高齢化が進み, 介護保険の利用者は大幅に増加してきている. 平成17年度の介護保険利用者数は, 介護保険法が施行された平成12年度に比べ2.2倍の増加となり, そのうち居宅介護サービスの利用者数は251万人と約2.6倍の増加と居宅介護サービスを中心としたサービス利用が急速に拡大されているのが伺える1). こうした状況の中, 居宅介護サービスの中心的役割を担う訪問介護員に対する期待は大きいといえよう. われわれは, 居宅介護サービスを利用している在宅高齢者に頻繁に直接的なケアを提供している訪問介護員の存在に着目した. この訪問介護員に対し, 薬学的知識に関する教育的介入を行...

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Published in医療薬学 Vol. 35; no. 3; pp. 209 - 212
Main Authors 細野, 智裕, 高松, 昭司, 林, 和歌子, 富澤, 崇, 猿田, 祐子, 藤代, 成一, 中島, 新一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 2009
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.35.209

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Summary:「緒言」近年わが国では高齢化が進み, 介護保険の利用者は大幅に増加してきている. 平成17年度の介護保険利用者数は, 介護保険法が施行された平成12年度に比べ2.2倍の増加となり, そのうち居宅介護サービスの利用者数は251万人と約2.6倍の増加と居宅介護サービスを中心としたサービス利用が急速に拡大されているのが伺える1). こうした状況の中, 居宅介護サービスの中心的役割を担う訪問介護員に対する期待は大きいといえよう. われわれは, 居宅介護サービスを利用している在宅高齢者に頻繁に直接的なケアを提供している訪問介護員の存在に着目した. この訪問介護員に対し, 薬学的知識に関する教育的介入を行うことで, 正しい知識に基づいた服薬介助が実践され, その結果, 在宅高齢者における医薬品適正使用の推進が図られると考えた. われわれが平成18年に実施した, 訪問介護員を対象とした服薬介助実態調査において2), 訪問介護員はさまざまな服薬介助を行っていることがわかっている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.35.209