糖尿病患者のアルギニンに対するグルカゴンおよびインシュリン分泌反応
10名の健康者, 27名の糖尿病者および3名の膵疾患者のアルギニン点滴に対する血漿グルカゴンおよびインシュリン反応を測定した。糖尿病群は空腹時血糖値より3群に分けて健康者群と比較した。空腹時グルカゴン値は糖尿病と健康者群で有意差は認めないが, 軽症糖尿病群で高値の傾向を示した。アルギニン負荷後グルカゴン値は各群で著明に上昇し, 軽症群では有意に高値を示した。一方インシュリン値は, アルギニン負荷後, 軽症と重症糖尿病群で有意に低値であった。健康者群のインシュリンとグルカゴン30分上昇量は負の相関を示した。膵がんの1例と肝硬変症と糖尿病を合併した1例では, アルギニンに対するグルカゴン反応がほと...
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Published in | RADIOISOTOPES Vol. 25; no. 11; pp. 723 - 727 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本アイソトープ協会
01.11.1976
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ISSN | 0033-8303 1884-4111 |
DOI | 10.3769/radioisotopes.25.11_723 |
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Summary: | 10名の健康者, 27名の糖尿病者および3名の膵疾患者のアルギニン点滴に対する血漿グルカゴンおよびインシュリン反応を測定した。糖尿病群は空腹時血糖値より3群に分けて健康者群と比較した。空腹時グルカゴン値は糖尿病と健康者群で有意差は認めないが, 軽症糖尿病群で高値の傾向を示した。アルギニン負荷後グルカゴン値は各群で著明に上昇し, 軽症群では有意に高値を示した。一方インシュリン値は, アルギニン負荷後, 軽症と重症糖尿病群で有意に低値であった。健康者群のインシュリンとグルカゴン30分上昇量は負の相関を示した。膵がんの1例と肝硬変症と糖尿病を合併した1例では, アルギニンに対するグルカゴン反応がほとんど見られなかった。 |
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ISSN: | 0033-8303 1884-4111 |
DOI: | 10.3769/radioisotopes.25.11_723 |