異物留置手術の口腔管理(人工弁置換,人工関節置換)

人工弁置換術や人工関節置換術など,人工材料を体内に留置する手術においては,人工体表面に細菌が付着して術後感染を発症するリスクが高い。手術後に術後感染を発症すると,患者は多大な不利益を受ける。血管内への細菌の侵入経路としては,歯周炎など口腔に由来することが多く,口腔管理が重要となる。したがって,手術が決定すれば,できるだけ早期に歯科を受診する必要がある。感染源となる歯の抜歯など,手術前に菌血症を生じるリスクの高い処置を済ませておくことが望ましい。...

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Published in日本外科感染症学会雑誌 Vol. 19; no. 2-3; pp. 350 - 354
Main Author 古土井, 春吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本外科感染症学会 29.12.2022
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ISSN1349-5755
2434-0103
DOI10.24679/gekakansen.19.2-3_350

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Summary:人工弁置換術や人工関節置換術など,人工材料を体内に留置する手術においては,人工体表面に細菌が付着して術後感染を発症するリスクが高い。手術後に術後感染を発症すると,患者は多大な不利益を受ける。血管内への細菌の侵入経路としては,歯周炎など口腔に由来することが多く,口腔管理が重要となる。したがって,手術が決定すれば,できるだけ早期に歯科を受診する必要がある。感染源となる歯の抜歯など,手術前に菌血症を生じるリスクの高い処置を済ませておくことが望ましい。
ISSN:1349-5755
2434-0103
DOI:10.24679/gekakansen.19.2-3_350