アマモ生長予測モデルの開発と現地検証

悪化した海域環境を再生させる方策の一つとしてアマモ場造成が挙げられている. アマモ場は光が十分に届き, 海底の地形変動が小さい沿岸の砂泥域に分布していることから, これらを指標とした造成のための適地評価がなされ, アマモ場造成の確度を高めるのに役立っている. しかしながら, 造成計画地でどの程度アマモが生長し繁茂するのかを予測し, アマモの造成効果を定量的に評価するための手法は確立されていない. そこで, 本研究ではアマモの経年的なバイオマスの変化を予測するために, 日射量などアマモの生長因子の季節変動を考慮したアマモ生長予測モデルを開発した. そして, 実際に現地で造成したアマモ場の3年間の...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 53; pp. 1021 - 1025
Main Authors 鯉渕, 幸生, 磯部, 雅彦, 金澤, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2006
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.53.1021

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Summary:悪化した海域環境を再生させる方策の一つとしてアマモ場造成が挙げられている. アマモ場は光が十分に届き, 海底の地形変動が小さい沿岸の砂泥域に分布していることから, これらを指標とした造成のための適地評価がなされ, アマモ場造成の確度を高めるのに役立っている. しかしながら, 造成計画地でどの程度アマモが生長し繁茂するのかを予測し, アマモの造成効果を定量的に評価するための手法は確立されていない. そこで, 本研究ではアマモの経年的なバイオマスの変化を予測するために, 日射量などアマモの生長因子の季節変動を考慮したアマモ生長予測モデルを開発した. そして, 実際に現地で造成したアマモ場の3年間の生長記録に基づいてモデルの検証を行い, その有効性を確認した.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.53.1021