ハイブリット手術室を使用したコンピューター支援下におけるsacral alar iliac(SAI)スクリューの精度
【はじめに】脊椎手術において3DフラットパネルCアームとナビゲーションシステムを組み合わせて挿入したsacral alar iliac(SAI)スクリューの精度を評価した.【対象と方法】対象はSAIスクリューを挿入した38例(男性11例,女性27例),平均年齢53.4歳(11~84歳)であった.スクリュー挿入前にマーカーを刺入しCアームで確認挿入した19例(C群)と,術中CTとナビゲーションシステムを併用した19例(N群)を比較した.【結果】両群で合計73本のSAIスクリューを挿入した.スクリュー位置確認のため術中および術後3Dスキャンが施行された.穿孔率について,C群は11.4%(4/35本...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 3; pp. 380 - 383 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2023
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.72.380 |
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Summary: | 【はじめに】脊椎手術において3DフラットパネルCアームとナビゲーションシステムを組み合わせて挿入したsacral alar iliac(SAI)スクリューの精度を評価した.【対象と方法】対象はSAIスクリューを挿入した38例(男性11例,女性27例),平均年齢53.4歳(11~84歳)であった.スクリュー挿入前にマーカーを刺入しCアームで確認挿入した19例(C群)と,術中CTとナビゲーションシステムを併用した19例(N群)を比較した.【結果】両群で合計73本のSAIスクリューを挿入した.スクリュー位置確認のため術中および術後3Dスキャンが施行された.穿孔率について,C群は11.4%(4/35本),N群は5.2%(2/38本)であった.いずれも皮質骨から2mm以内で,スクリューの先端は骨内で血管損傷や神経損傷はなかった.【考察】3DフラットパネルCアームとナビゲーションシステムの併用はSAIスクリューの精度向上に有用と思われた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.72.380 |