防波堤基礎での洗掘量の推定について

捨石や消波ブロック下部で発生する洗掘量の予測を可能とするため, 捨石やブロック内の流速を計算できる数値計算プログラム (CADMAS-SURF) を用いて捨石, 消波ブロック内部の流速を求め, これにより洗掘量の算定を試みた. この際, CADMAS-SURFで捨石の粒径を考慮できるようにするため, Dupuit-Forheimer式を適用した. 数値計算から得られる流速を一般的な漂砂量式である渡辺式, Dibajnia・Watanabe式に代入して洗掘量の推定を試みた. 捨石内部の局所的な速い流速によって, 洗掘量が大きくなる傾向にあり, このような洗掘量の増大を評価するため, 流速拡大係数...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 50; pp. 886 - 890
Main Authors 山本, 泰司, 大嵜, 菜々子, 鈴木, 高二朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2003
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.50.886

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Summary:捨石や消波ブロック下部で発生する洗掘量の予測を可能とするため, 捨石やブロック内の流速を計算できる数値計算プログラム (CADMAS-SURF) を用いて捨石, 消波ブロック内部の流速を求め, これにより洗掘量の算定を試みた. この際, CADMAS-SURFで捨石の粒径を考慮できるようにするため, Dupuit-Forheimer式を適用した. 数値計算から得られる流速を一般的な漂砂量式である渡辺式, Dibajnia・Watanabe式に代入して洗掘量の推定を試みた. 捨石内部の局所的な速い流速によって, 洗掘量が大きくなる傾向にあり, このような洗掘量の増大を評価するため, 流速拡大係数Csを導入することで, 実験値と計算値で良い一致がみられた.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.50.886