観測誤差を含む極値データから推定した再現確率値の信頼区間について
本研究では, 極値データに観測誤差等が含まれる場合における推定された再現確率値の信頼性について, 理論的解析とモンテカルロシミュレーション法により検討したものである.まず, 誤差が含まれる場合の確率分布関数について理論的検討がなされている.極値分布関数として, FT-I型分布およびWeibull分布を採用し, それらの極値分布に従うデータにGauss分布に従う誤差を加えたデータを用いて再現確率値を従来の最小二乗法と重み付最小二乗法により算定している.その結果, 誤差が含まれる場合には, 数%程度の正のバイアスが生じることや再現確率値の標準偏差が誤差の分散に関係して増加することなどが明かとなった...
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| Published in | 海岸工学論文集 Vol. 50; pp. 221 - 225 |
|---|---|
| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 土木学会
2003
|
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0916-7897 1884-8222 |
| DOI | 10.2208/proce1989.50.221 |
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| Summary: | 本研究では, 極値データに観測誤差等が含まれる場合における推定された再現確率値の信頼性について, 理論的解析とモンテカルロシミュレーション法により検討したものである.まず, 誤差が含まれる場合の確率分布関数について理論的検討がなされている.極値分布関数として, FT-I型分布およびWeibull分布を採用し, それらの極値分布に従うデータにGauss分布に従う誤差を加えたデータを用いて再現確率値を従来の最小二乗法と重み付最小二乗法により算定している.その結果, 誤差が含まれる場合には, 数%程度の正のバイアスが生じることや再現確率値の標準偏差が誤差の分散に関係して増加することなどが明かとなった. |
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| ISSN: | 0916-7897 1884-8222 |
| DOI: | 10.2208/proce1989.50.221 |