ネコTリンパ芽球株化細胞(MYA-1細胞)におけるネコ免疫不全ウイルス(FIV)の持続感染
FIV TM1株をMYA-1細胞に接種したところ, 接種後20日で, 生細胞率は細胞変性効果(CPE)により低下したが, その後生残細胞がCPEを伴いつつ増殖し, 接種後少なくとも約177日間ウイルスを産生し続けた. この持続感染状態は, ウイルスによるCPEと細胞の増殖との微妙な平衡の上に成りたっているものと考えられた. 接種後215日で, ウイルス産生は見られなくなったが, 生細胞率は90%以上を示し, 1年以上培養可能であった....
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          | Published in | 日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) Vol. 52; no. 4; pp. 887 - 890 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | English Japanese  | 
| Published | 
            公益社団法人 日本獣医学会
    
        1990
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0021-5295 1881-1442  | 
| DOI | 10.1292/jvms1939.52.887 | 
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| Summary: | FIV TM1株をMYA-1細胞に接種したところ, 接種後20日で, 生細胞率は細胞変性効果(CPE)により低下したが, その後生残細胞がCPEを伴いつつ増殖し, 接種後少なくとも約177日間ウイルスを産生し続けた. この持続感染状態は, ウイルスによるCPEと細胞の増殖との微妙な平衡の上に成りたっているものと考えられた. 接種後215日で, ウイルス産生は見られなくなったが, 生細胞率は90%以上を示し, 1年以上培養可能であった. | 
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| ISSN: | 0021-5295 1881-1442  | 
| DOI: | 10.1292/jvms1939.52.887 |