脳腫瘍術前検査を目的としたinversion recovery法併用3D ultrashort echo time(UTE)シーケンスにおける至適撮像条件の検討—MPRAGEと比較したファントム実験
脳腫瘍術前検査において,歪みの少ない正確な解剖学的情報を取得することは重要である.磁化率アーチファクトの影響の少ないultrashort echo time(UTE)シーケンスであるPETRAを用い,inversion recovery(IR)法を併用したIR-PETRAのradial views(RV)およびinversion time(TI)の至適撮像条件を求め,MPRAGEとの比較を行った.その結果,IR-PETRAは至適条件下(RV=100,000, TI=500 ms)において,鮮鋭性はMPRAGEに若干劣るものの,高いRV値を用いることで大幅に改善し,SNRやCNRは同等以上となる...
Saved in:
| Published in | 日本放射線技術学会雑誌 Vol. 79; no. 1; pp. 52 - 61 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本放射線技術学会
2023
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0369-4305 1881-4883 |
| DOI | 10.6009/jjrt.2023-1287 |
Cover
| Summary: | 脳腫瘍術前検査において,歪みの少ない正確な解剖学的情報を取得することは重要である.磁化率アーチファクトの影響の少ないultrashort echo time(UTE)シーケンスであるPETRAを用い,inversion recovery(IR)法を併用したIR-PETRAのradial views(RV)およびinversion time(TI)の至適撮像条件を求め,MPRAGEとの比較を行った.その結果,IR-PETRAは至適条件下(RV=100,000, TI=500 ms)において,鮮鋭性はMPRAGEに若干劣るものの,高いRV値を用いることで大幅に改善し,SNRやCNRは同等以上となる結果となった.脳腫瘍術前検査においてIR-PETRAはMPRAGEの代替シーケンスになり得ることが示唆された. |
|---|---|
| ISSN: | 0369-4305 1881-4883 |
| DOI: | 10.6009/jjrt.2023-1287 |