4.災害時における高齢者の救済―東日本大震災の時系列と今後の課題

東日本大震災のような超大型災害では被害の規模が大きく,復興に時間がかかる.しかし5年や10年といったスパンは高齢者にとって未来に希望を持ちにくい長さである.従ってその復興の過程において高齢者の生活の質を保つ努力が必要になる.はたして東日本大震災後はどうであったか,今後どうなるのか,そして新たな大規模災害に対して高齢者を守る手立ては講じられているのか.その問に対して東日本大震災の経過を4期に分け,それぞれの時期に特有な高齢者の健康問題を提示して解決策を模索したい....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本老年医学会雑誌 Vol. 54; no. 2; pp. 136 - 142
Main Authors 荒井, 啓行, 古川, 勝敏, 冨田, 尚希, 冲永, 壯治, 石木, 愛子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年医学会 2017
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0300-9173
DOI10.3143/geriatrics.54.136

Cover

More Information
Summary:東日本大震災のような超大型災害では被害の規模が大きく,復興に時間がかかる.しかし5年や10年といったスパンは高齢者にとって未来に希望を持ちにくい長さである.従ってその復興の過程において高齢者の生活の質を保つ努力が必要になる.はたして東日本大震災後はどうであったか,今後どうなるのか,そして新たな大規模災害に対して高齢者を守る手立ては講じられているのか.その問に対して東日本大震災の経過を4期に分け,それぞれの時期に特有な高齢者の健康問題を提示して解決策を模索したい.
ISSN:0300-9173
DOI:10.3143/geriatrics.54.136