PIV計測による白波砕波上の気流の剥離特性

白波砕波を伴うような強風下における水面上の気流の分布を高精度PIVを用いて直接計測を行った.白波砕波の波頂部の風下側に特徴的に現れる気流の剥離現象に着目し, 特に気流の主流方向とは逆に流れる分布を持った剥離現象について検討した.それら逆流を伴った剥離現象は, 主に波浪が砕波する瞬間から若干砕波が進行するまでであり, 白波砕波が進行しつつある状況ではほとんど生じないことが分かった.本研究では, それらが発生する頻度は僅か6%程度であり, 既存の研究結果とは著しく異なる結果を得た.また, 上層の平均風速と風波の波面の前後における局所的な気流の速度分布について比較・検討を行い, その特性を明らかにし...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 49; pp. 61 - 65
Main Authors 佐藤, 裕司, 水谷, 夏樹, 橋本, 典明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2002
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.49.61

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Summary:白波砕波を伴うような強風下における水面上の気流の分布を高精度PIVを用いて直接計測を行った.白波砕波の波頂部の風下側に特徴的に現れる気流の剥離現象に着目し, 特に気流の主流方向とは逆に流れる分布を持った剥離現象について検討した.それら逆流を伴った剥離現象は, 主に波浪が砕波する瞬間から若干砕波が進行するまでであり, 白波砕波が進行しつつある状況ではほとんど生じないことが分かった.本研究では, それらが発生する頻度は僅か6%程度であり, 既存の研究結果とは著しく異なる結果を得た.また, 上層の平均風速と風波の波面の前後における局所的な気流の速度分布について比較・検討を行い, その特性を明らかにした.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.49.61