浅海波浪推算モデルSWANの風洞水槽実験による比較検証

風洞水槽を用いた詳細な実験を行うとともに, 浅海波浪推算モデルSWANによる計算結果との比較検討を行った. 推算結果は実験結果に対してスペクトル密度のピーク値でおよそ1/2程度, 全体的に広帯域のスペクトル形状であった.また, スペクトル密度のピーク値及びピーク周波数については吹送距離に依存する量であると推察された. こうしたスペクトル形状についての比較に対し, 有義波高及び有義波周期については極めて良好な一致を示し, これらの結果の推察から, SWANが全エネルギーについては良好に輸送するものの, スペクトル形をシャープにするような非線形エネルギー輸送の取り扱いに不備があるという推察に至った...

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Published in海岸工学論文集 Vol. 49; pp. 81 - 85
Main Authors 佐藤, 裕司, 水谷, 夏樹, 橋本, 典明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2002
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ISSN0916-7897
1884-8222
DOI10.2208/proce1989.49.81

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Summary:風洞水槽を用いた詳細な実験を行うとともに, 浅海波浪推算モデルSWANによる計算結果との比較検討を行った. 推算結果は実験結果に対してスペクトル密度のピーク値でおよそ1/2程度, 全体的に広帯域のスペクトル形状であった.また, スペクトル密度のピーク値及びピーク周波数については吹送距離に依存する量であると推察された. こうしたスペクトル形状についての比較に対し, 有義波高及び有義波周期については極めて良好な一致を示し, これらの結果の推察から, SWANが全エネルギーについては良好に輸送するものの, スペクトル形をシャープにするような非線形エネルギー輸送の取り扱いに不備があるという推察に至った.
ISSN:0916-7897
1884-8222
DOI:10.2208/proce1989.49.81