外用コルチコステロイド0.25%Desoximetasoneの全身的影響について
74例の各種皮膚疾患に0.25%desoximetasone外用剤を使用し臨床検査値を指標として全身的影響を検討した.単純塗擦法を施行した51例全例において血液像, 電解質平衡, 肝, 腎, 副腎皮質機能および血圧に異常はみられなかった.密封塗布法では, 23例に上記の諸検査を行い, そのうち21例は正常範囲内での変動であった.2例に好酸球, 尿中17-OHCS, 17-KSの減少がみられたが, これらの症例より大量を塗布した症例に影響がみられなかったことから個人差によるものと考えられた.Desoximetasone外用剤も他のコルチコステロイド外用剤と同様に, 広範囲の患部を有する患者に長期...
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Published in | 皮膚 Vol. 17; no. 3; pp. 228 - 248 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本皮膚科学会大阪地方会
01.08.1975
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ISSN | 0018-1390 1884-541X |
DOI | 10.11340/skinresearch1959.17.228 |
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Summary: | 74例の各種皮膚疾患に0.25%desoximetasone外用剤を使用し臨床検査値を指標として全身的影響を検討した.単純塗擦法を施行した51例全例において血液像, 電解質平衡, 肝, 腎, 副腎皮質機能および血圧に異常はみられなかった.密封塗布法では, 23例に上記の諸検査を行い, そのうち21例は正常範囲内での変動であった.2例に好酸球, 尿中17-OHCS, 17-KSの減少がみられたが, これらの症例より大量を塗布した症例に影響がみられなかったことから個人差によるものと考えられた.Desoximetasone外用剤も他のコルチコステロイド外用剤と同様に, 広範囲の患部を有する患者に長期間に亘って大量を密封塗布法で使用する際は注意を要するものと考える. |
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ISSN: | 0018-1390 1884-541X |
DOI: | 10.11340/skinresearch1959.17.228 |