観察・実験に導入する概念地図作り(CONCEPT MAPPING)に関する一考察~「水溶液」概念に関する課題において
概念地図作りを学習ツールとして使用することは、科学的概念の形成に有効である。本研究では、この活動を無理なく授業中に行うために、観察・実験に概念地図作りを導入した学習方法を開発した。小学校5学年児童と6学年児童に対して、「水溶液」概念に関するそれぞれの課題について、この学習方法を実践した。筆者らは、その調査結果より、以下のことを考察した。①観察・実験に概念地図作りを導入した学習方法は、小学校5・6学年児童において可能である。特に、概念地図作りの経験の浅い児童でさえも可能である。②観察・実験中に作られた概念地図は、観察・実験の記録として適切であると考えられる。③観察・実験中に概念地図作りを行うこと...
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Published in | 日本理科教育学会研究紀要 Vol. 32; no. 3; pp. 81 - 89 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本理科教育学会
1992
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0389-9039 2433-0140 |
DOI | 10.11639/formersjst.32.3_81 |
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Summary: | 概念地図作りを学習ツールとして使用することは、科学的概念の形成に有効である。本研究では、この活動を無理なく授業中に行うために、観察・実験に概念地図作りを導入した学習方法を開発した。小学校5学年児童と6学年児童に対して、「水溶液」概念に関するそれぞれの課題について、この学習方法を実践した。筆者らは、その調査結果より、以下のことを考察した。①観察・実験に概念地図作りを導入した学習方法は、小学校5・6学年児童において可能である。特に、概念地図作りの経験の浅い児童でさえも可能である。②観察・実験中に作られた概念地図は、観察・実験の記録として適切であると考えられる。③観察・実験中に概念地図作りを行うことは、概念形成を促進するために有効であると考えられる。 |
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ISSN: | 0389-9039 2433-0140 |
DOI: | 10.11639/formersjst.32.3_81 |