大腿膝窩動脈病変に対するパクリタクセル溶出ステント(Zilver PTX)の初期・中期成績

本邦で初めて大腿膝窩動脈(FP)領域に認可されたZilver PTX ステントの実臨床における初期および中期成績を検討した。対象は,FP 病変を有する71 症例(81 肢)で,透析例54.3%,高度石灰化病変58%,TASC D 61.7%が含まれ,平均病変長は204.7±97.7 mm であった。初期成功率は99%,6 カ月と12カ月のMALE 回避率は85.1%,70.1%であった。対象にTASC D と透析例が50%以上含まれることを考慮するとZilver PTX の初期,中期成績は容認できるものである。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脈管学 Vol. 54; no. 10; pp. 159 - 166
Main Authors 椎貝, 勝, 久原, 亮二, 山内, 靖隆, 袴田, 尚弘, 手塚, 信吾, 秋田, 孝子, 福田, 正浩, 宮本, 明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 2014
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.14-00027

Cover

More Information
Summary:本邦で初めて大腿膝窩動脈(FP)領域に認可されたZilver PTX ステントの実臨床における初期および中期成績を検討した。対象は,FP 病変を有する71 症例(81 肢)で,透析例54.3%,高度石灰化病変58%,TASC D 61.7%が含まれ,平均病変長は204.7±97.7 mm であった。初期成功率は99%,6 カ月と12カ月のMALE 回避率は85.1%,70.1%であった。対象にTASC D と透析例が50%以上含まれることを考慮するとZilver PTX の初期,中期成績は容認できるものである。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.14-00027