『腎性低尿酸血症診療ガイドライン(第1版)』の事後評価:普及・活用の現状と今後の課題
2017年に刊行された世界初の『腎性低尿酸血症診療ガイドライン(第1版)』(「GL」)について,主な利用者である医師を対象に,その普及・活用状況について事後評価を行った.その結果,日本痛風・尿酸核酸学会員,日本小児腎臓病学会員,その他の3群の合計193名から均等に回答を得た.普及状況と,実装状況の一部については有意な3群差が認められ,日本痛風・尿酸核酸学会員と日本小児腎臓病学会員以外の医師に対するGLの理解や普及が課題と考えられた.また3群間に有意差はないものの,教育や連携への使用については肯定的な回答が4割程度と他より低い傾向にあった.より多くの患者及び主治医に当GLが活用されるためには,デ...
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Published in | 痛風と尿酸・核酸 Vol. 48; no. 1; pp. 11 - 22 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会
25.07.2024
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Subjects | |
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ISSN | 2435-0095 |
DOI | 10.14867/gnamtsunyo.48.1_11 |
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Summary: | 2017年に刊行された世界初の『腎性低尿酸血症診療ガイドライン(第1版)』(「GL」)について,主な利用者である医師を対象に,その普及・活用状況について事後評価を行った.その結果,日本痛風・尿酸核酸学会員,日本小児腎臓病学会員,その他の3群の合計193名から均等に回答を得た.普及状況と,実装状況の一部については有意な3群差が認められ,日本痛風・尿酸核酸学会員と日本小児腎臓病学会員以外の医師に対するGLの理解や普及が課題と考えられた.また3群間に有意差はないものの,教育や連携への使用については肯定的な回答が4割程度と他より低い傾向にあった.より多くの患者及び主治医に当GLが活用されるためには,ディシジョンエイドのほか,定量的評価の設定を含めた普及・活用の指針の策定が有用と考えられた. |
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ISSN: | 2435-0095 |
DOI: | 10.14867/gnamtsunyo.48.1_11 |