中・軽度認知症の悪化防止対策 HDS-R式は知能向上の評価に役立つか

脳血管性認知症を対象とし認知症の改善対策を行い、改訂長谷川式簡易スケール(HDS-R)を主として使用して評価を行ってみた。「かなひろい」テスト、更に精神状態および生活動作の評価も調査し、看護介入による認知症悪化防止対策として、週3回午前11:00に訓練を実施した。野菜の絵を10種類描き、その下に絵に描かれている野菜の名称と数字を示し記憶の訓練を行うと同時に判定を行った。更に、数字による暗算や覚えた数字を逆から読む認知症判定の解答結果を確かめると同時に、計算の訓練も行った。NMスケール(Nisimura's scale for rating of mental status of el...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in昭和病院雑誌 Vol. 3; no. 1; pp. 10 - 14
Main Authors 森中, 文江, 小泉, 由美, 新矢, 徹, 上田, 友子, 山本, 悦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医療法人茜会 昭和病院 2006
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-1528
1880-151X
DOI10.11163/akanekai.3.10

Cover

More Information
Summary:脳血管性認知症を対象とし認知症の改善対策を行い、改訂長谷川式簡易スケール(HDS-R)を主として使用して評価を行ってみた。「かなひろい」テスト、更に精神状態および生活動作の評価も調査し、看護介入による認知症悪化防止対策として、週3回午前11:00に訓練を実施した。野菜の絵を10種類描き、その下に絵に描かれている野菜の名称と数字を示し記憶の訓練を行うと同時に判定を行った。更に、数字による暗算や覚えた数字を逆から読む認知症判定の解答結果を確かめると同時に、計算の訓練も行った。NMスケール(Nisimura's scale for rating of mental status of elderly)やN-ADL(Nisimura's scale for rating of activities of daily living of the elderly)を用いる事で、より詳しく判定する事が可能となり、早期の認知症状も発見でき、予防に努める事が出来た。
ISSN:1880-1528
1880-151X
DOI:10.11163/akanekai.3.10