体表面画像誘導を用いた左乳房全切除術後の深吸気呼吸停止下照射におけるセットアップ精度

【目的】左乳房全切除術後深吸気呼吸停止下照射における体表面誘導放射線治療(surface guided radiotherapy: SGRT)システムを用いたセットアップ精度を評価すること.【方法】深吸気呼吸停止下での左乳房全切除術後放射線治療を受けた患者14名を対象とし,SGRTシステムによるセットアップ後に撮影したcone-beam computed tomography(CBCT)と治療計画用CTとの照合結果をセットアップ精度として後方視的に評価した.【結果】セットアップエラーの平均値±標準偏差は,腹背,頭尾,左右方向でそれぞれ0.2±2.1 mm,−0.1±3.5 mm,0.4±2.1...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 Vol. 81; no. 5; p. 25-1538
Main Authors 溝脇, 尚志, 中田, 学, 藤本, 隆広, 小野, 幸果, 佐々木, 誠, 吉村, 通央, 松下, 矩正, 田上, 穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 2025
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.25-1538

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Summary:【目的】左乳房全切除術後深吸気呼吸停止下照射における体表面誘導放射線治療(surface guided radiotherapy: SGRT)システムを用いたセットアップ精度を評価すること.【方法】深吸気呼吸停止下での左乳房全切除術後放射線治療を受けた患者14名を対象とし,SGRTシステムによるセットアップ後に撮影したcone-beam computed tomography(CBCT)と治療計画用CTとの照合結果をセットアップ精度として後方視的に評価した.【結果】セットアップエラーの平均値±標準偏差は,腹背,頭尾,左右方向でそれぞれ0.2±2.1 mm,−0.1±3.5 mm,0.4±2.1 mm,Yaw,Roll,Pitchで−0.1±0.8°,0.5±0.9°,0.9±1.0°であった.【結語】左乳房全切除術後深吸気呼吸停止下照射において,SGRTシステムにより全治療の82%で5 mm以内の精度でセットアップが可能であった.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.25-1538