1.糖尿病性末梢神経障害(糖尿病多発神経障害,局所性・多巣性糖尿病神経障害,有痛性糖尿病神経障害)

糖尿病性末梢神経障害は,多発神経障害(定型,非定型)と局所性・多巣性神経障害に大別される.各病型の臨床像と病態機序を理解し,成因に基づく治療を行う必要がある.とくに多巣性神経障害では免疫異常の関与を考慮する.有痛性糖尿病神経障害ではsmall fiberの障害がみられ,多くは自律神経障害と抑うつを伴う.痛みを軽減し,身体機能とQOLを維持するためには,患者と対話し,痛みを評価しながら適切な疼痛対症療法を行う必要がある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 8; pp. 2171 - 2179
Main Authors 高嶋, 博, 西尾, 善彦, 出口, 尚寿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.101.2171

Cover

More Information
Summary:糖尿病性末梢神経障害は,多発神経障害(定型,非定型)と局所性・多巣性神経障害に大別される.各病型の臨床像と病態機序を理解し,成因に基づく治療を行う必要がある.とくに多巣性神経障害では免疫異常の関与を考慮する.有痛性糖尿病神経障害ではsmall fiberの障害がみられ,多くは自律神経障害と抑うつを伴う.痛みを軽減し,身体機能とQOLを維持するためには,患者と対話し,痛みを評価しながら適切な疼痛対症療法を行う必要がある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.101.2171