好酸球増多を伴う硬化性粘表皮癌

日常診療で出会う甲状腺悪性腫瘍の90%以上は乳頭癌であり,それ以外に遭遇することがあるとしても濾胞癌がほとんどと思われる。甲状腺癌取扱い規約では「その他の腫瘍」に分類される粘表皮癌のうち,今回取り上げる好酸球増多を伴う硬化性粘表皮癌(Sclerosing mucoepidermoid carcinoma with eosinophilia,SMECE)は,WHO第5版では新たに唾液腺型に分類されることになった粘表皮癌とは別のカテゴリーに分類されることとなっている。本腫瘍の臨床病理学的な特徴につき概説する。...

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Published in日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 Vol. 39; no. 3; pp. 165 - 169
Main Authors 伊藤, 公一, 亀山, 香織, 川井田, みほ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会 2022
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ISSN2186-9545
DOI10.11226/jaesjsts.39.3_165

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Summary:日常診療で出会う甲状腺悪性腫瘍の90%以上は乳頭癌であり,それ以外に遭遇することがあるとしても濾胞癌がほとんどと思われる。甲状腺癌取扱い規約では「その他の腫瘍」に分類される粘表皮癌のうち,今回取り上げる好酸球増多を伴う硬化性粘表皮癌(Sclerosing mucoepidermoid carcinoma with eosinophilia,SMECE)は,WHO第5版では新たに唾液腺型に分類されることになった粘表皮癌とは別のカテゴリーに分類されることとなっている。本腫瘍の臨床病理学的な特徴につき概説する。
ISSN:2186-9545
DOI:10.11226/jaesjsts.39.3_165