虚血性腎障害を伴ったStanfordB型急性大動脈解離に対し,TEVARに末梢血管用ベアステントを併用した1例
症例は45歳,男性。他院より遠位弓部~腹部大動脈に及ぶ急性大動脈解離B型を認め,当院へ救急搬送された。腹部は偽腔が血栓化し,真腔狭窄により急性腎不全を発症していた。ステントグラフト挿入(TEVAR)を施行したが,真腔拡張は得られず,末梢血管用ベアステントを同部位に留置した。Entry閉鎖を行っても高度な真腔狭窄が残存したが,自己拡張型のベアステントを併用し,致命的な腎障害を回避することができた。...
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Published in | 脈管学 Vol. 60; no. 8; pp. 145 - 149 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
10.08.2020
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Subjects | |
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ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.20-00023 |
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Summary: | 症例は45歳,男性。他院より遠位弓部~腹部大動脈に及ぶ急性大動脈解離B型を認め,当院へ救急搬送された。腹部は偽腔が血栓化し,真腔狭窄により急性腎不全を発症していた。ステントグラフト挿入(TEVAR)を施行したが,真腔拡張は得られず,末梢血管用ベアステントを同部位に留置した。Entry閉鎖を行っても高度な真腔狭窄が残存したが,自己拡張型のベアステントを併用し,致命的な腎障害を回避することができた。 |
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ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.20-00023 |