VIII.血液腫瘍患者に対する在宅・緩和医療

血液腫瘍患者の多くは輸血依存性のために在宅や介護施設あるいは緩和病棟への移行が困難であり『緩和医療難民』となる可能性が高い.在宅輸血はそのハンディキャップを乗り越える有効な手段であり,そのメリットは非常に大きい.在宅輸血の安全な普及には,輸血に精通した認定医や専門医が一般の在宅医と連携するとともに,安全性を担保しながら現場の負担を軽減するための様々なサポート体制の整備が必要である....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 113; no. 7; pp. 1267 - 1274
Main Author 伊藤 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.07.2024
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.113.1267

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Summary:血液腫瘍患者の多くは輸血依存性のために在宅や介護施設あるいは緩和病棟への移行が困難であり『緩和医療難民』となる可能性が高い.在宅輸血はそのハンディキャップを乗り越える有効な手段であり,そのメリットは非常に大きい.在宅輸血の安全な普及には,輸血に精通した認定医や専門医が一般の在宅医と連携するとともに,安全性を担保しながら現場の負担を軽減するための様々なサポート体制の整備が必要である.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.113.1267