中学・高等学校家庭科における住居・住生活分野の学習と日常生活への関わりに関する検討 教育学部および生活環境学部学生を対象とした家庭科教育に関する調査

中学校, 高等学校の家庭科における住居・住生活分野の学びにおいて, 将来の生活を創造する学びの提供, 学びの方法を考察するため, 中学校, 高等学校の家庭科における住居・住生活分野の学びの現状を詳細に把握し, 住居・住生活分野がどのように捉えられ, 日常生活との関わりを持って学びの意味が意識されているかについて検討した. その結果, 学習状況はあまり芳しくなかったものの, 住居・住生活分野の学習が住まいや住環境への興味や関心を高め, 日常生活で実践されている傾向を読み取ることができた. また, 住居・住生活に自主的にかかわり, 責任ある立場に立つことが, 住生活への意識や行動に影響を与えている...

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Published in日本家政学会誌 Vol. 71; no. 1; pp. 12 - 30
Main Authors 藤平, 眞紀子, 久保, 博子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本家政学会 2020
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ISSN0913-5227
1882-0352
DOI10.11428/jhej.71.12

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Summary:中学校, 高等学校の家庭科における住居・住生活分野の学びにおいて, 将来の生活を創造する学びの提供, 学びの方法を考察するため, 中学校, 高等学校の家庭科における住居・住生活分野の学びの現状を詳細に把握し, 住居・住生活分野がどのように捉えられ, 日常生活との関わりを持って学びの意味が意識されているかについて検討した. その結果, 学習状況はあまり芳しくなかったものの, 住居・住生活分野の学習が住まいや住環境への興味や関心を高め, 日常生活で実践されている傾向を読み取ることができた. また, 住居・住生活に自主的にかかわり, 責任ある立場に立つことが, 住生活への意識や行動に影響を与えていることが明らかとなった. 家庭科における住居・住生活分野の学びの重要性を示すためには, ディベートや見学, 学外講師による授業展開も効果的と考えられる. また, 限られた時間内での学習となるため, 分野や項目を連携させていくことも必要である.
ISSN:0913-5227
1882-0352
DOI:10.11428/jhej.71.12