ヘルペス脳炎の3症例 特に血清及び髄液の抗体価測定による早期診断の可能性について
3例のヘルペス脳炎例を報告した. 特異的治療を行えなかった第1, 2例のうち, 第1例は著しい後遺症を残し, 第2例は軽症であった. 第3例にはadenine arabinoside (Ara-A) を投与して著効を得た. Ara-A治療を早期に始めるには, 早期に診断せねばならないが, 血清及び髄液のherpes simplex virus (HSV) 抗体価によって早期に確定診断できる場合があることを示した....
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Published in | 感染症学雑誌 Vol. 57; no. 6; pp. 537 - 542 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本感染症学会
01.06.1983
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ISSN | 0387-5911 1884-569X |
DOI | 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.57.537 |
Cover
Summary: | 3例のヘルペス脳炎例を報告した. 特異的治療を行えなかった第1, 2例のうち, 第1例は著しい後遺症を残し, 第2例は軽症であった. 第3例にはadenine arabinoside (Ara-A) を投与して著効を得た. Ara-A治療を早期に始めるには, 早期に診断せねばならないが, 血清及び髄液のherpes simplex virus (HSV) 抗体価によって早期に確定診断できる場合があることを示した. |
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ISSN: | 0387-5911 1884-569X |
DOI: | 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.57.537 |