類白血病反応を伴ったgranulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)産生尿路上皮癌の1剖検例
類白血病反応の原因の一つにG-CSF産生腫瘍がある.G-CSF産生腫瘍は半数以上を肺癌が占めるが,その他にも胃癌,肝癌,甲状腺癌,乳癌など多岐にわたる.このうちG-CSF産生尿路上皮癌は予後不良の稀な腫瘍として知られており報告例は少ない.今回われわれは類白血病反応からG-CSF産生腫瘍を疑ったが急激な転帰で死亡し,剖検によって確定診断に至ったG-CSF産生尿路上皮癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 3; pp. 710 - 713 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.102.710 |
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Summary: | 類白血病反応の原因の一つにG-CSF産生腫瘍がある.G-CSF産生腫瘍は半数以上を肺癌が占めるが,その他にも胃癌,肝癌,甲状腺癌,乳癌など多岐にわたる.このうちG-CSF産生尿路上皮癌は予後不良の稀な腫瘍として知られており報告例は少ない.今回われわれは類白血病反応からG-CSF産生腫瘍を疑ったが急激な転帰で死亡し,剖検によって確定診断に至ったG-CSF産生尿路上皮癌の一例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.102.710 |