V.肺腎連関の臨床と病態生理

ホメオスタシスの維持と呼吸―いずれも絶えず必要な生体機能を担う腎臓と肺の障害が組み合わさると,致命率は非常に高くなる.腎不全患者に合併する肺病変は二十世紀初頭から報告され,近年は動物モデルを用いた病態の解明が進められており,肺腎連関の治療ターゲットの同定によって重症患者の救命率向上に繋げることが期待されている.本稿では,腎臓と肺という一見遠く離れた二臓器の連関について,臨床・基礎の両視点から概説する....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 113; no. 5; pp. 792 - 797
Main Authors 土井, 研人, 小丸, 陽平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.05.2024
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.113.792

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Summary:ホメオスタシスの維持と呼吸―いずれも絶えず必要な生体機能を担う腎臓と肺の障害が組み合わさると,致命率は非常に高くなる.腎不全患者に合併する肺病変は二十世紀初頭から報告され,近年は動物モデルを用いた病態の解明が進められており,肺腎連関の治療ターゲットの同定によって重症患者の救命率向上に繋げることが期待されている.本稿では,腎臓と肺という一見遠く離れた二臓器の連関について,臨床・基礎の両視点から概説する.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.113.792