各国の製造方法および環境条件を考慮したセメントの環境影響評価

各国のセメント製造において重要となる環境影響を明らかにすることを目的に、新しく開発したLIME3による統合化評価を行った。その結果、資源消費・大気汚染による環境影響および廃棄物活用による削減貢献は、国ごとに大きく異なる結果が得られた。混合材による環境負荷低減効果も同様に国ごとに大きく異なり、資源消費および大気汚染の影響が大きい国では、CO2排出低減とのCo-benefit(共通便益)が大きく得られた。一方、クリンカ製造時の廃棄物活用による削減貢献が大きい日本では、混合材の活用によって廃棄物活用量が減少することによるトレードオフの影響が大きくなった。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 73; no. 1; pp. 401 - 406
Main Authors 伊坪, 徳宏, 新見, 龍男, 河合, 研至, 桐野, 裕介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2020
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.73.401

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Summary:各国のセメント製造において重要となる環境影響を明らかにすることを目的に、新しく開発したLIME3による統合化評価を行った。その結果、資源消費・大気汚染による環境影響および廃棄物活用による削減貢献は、国ごとに大きく異なる結果が得られた。混合材による環境負荷低減効果も同様に国ごとに大きく異なり、資源消費および大気汚染の影響が大きい国では、CO2排出低減とのCo-benefit(共通便益)が大きく得られた。一方、クリンカ製造時の廃棄物活用による削減貢献が大きい日本では、混合材の活用によって廃棄物活用量が減少することによるトレードオフの影響が大きくなった。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.73.401