けい酸塩系表面含浸材を塗布したモルタルの硫酸劣化に関する基礎的検討

けい酸塩系表面含浸材の塗布が硫酸劣化に及ぼす影響について検討することを目的に、2種類のけい酸塩系表面含浸材を塗布したモルタル試験体を用いて、硫酸劣化後の透水抑制効果や中性化深さ、硫酸イオン侵入量、表層のビッカース硬さ測定を行った。けい酸ナトリウム系表面含浸材を塗布した場合、硫酸劣化後の表層に難溶性化学種が残存することにより表層の多孔化が抑制され、透水量や酸による中性化深さ、硫酸イオン侵入量が抑制されることが示唆された。その結果、硫酸劣化後においても表面含浸材の改質効果は得られることが示唆された。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 73; no. 1; pp. 229 - 236
Main Authors 宮里, 心一, 黒岩, 大地, 大溝, 尚英, 大嶋, 俊一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 31.03.2020
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.73.229

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Summary:けい酸塩系表面含浸材の塗布が硫酸劣化に及ぼす影響について検討することを目的に、2種類のけい酸塩系表面含浸材を塗布したモルタル試験体を用いて、硫酸劣化後の透水抑制効果や中性化深さ、硫酸イオン侵入量、表層のビッカース硬さ測定を行った。けい酸ナトリウム系表面含浸材を塗布した場合、硫酸劣化後の表層に難溶性化学種が残存することにより表層の多孔化が抑制され、透水量や酸による中性化深さ、硫酸イオン侵入量が抑制されることが示唆された。その結果、硫酸劣化後においても表面含浸材の改質効果は得られることが示唆された。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.73.229