炭酸化したセメント系砂質改良土の長期強度発現メカニズム

炭酸化したセメント系砂質改良土の長期強度発現メカニズムを解明するために各種試験を実施した。セメント系砂質改良土を炭酸化すると、封緘養生に比べ、一軸圧縮強さが大きくなった。炭酸化方法により強度発現に違いが有り、促進炭酸化養生よりも気中養生を施した場合に強度が増進した。各種分析結果から、炭酸化したときの強度の増進にはCO2含有量や結合水量よりも炭酸化したC-S-Hの形態が影響している。ベントナイトを混合した場合、封緘養生と気中養生の長期強度は同等であった。これは気中養生では炭酸化に伴い、ポゾラン反応が阻害されたためであると考えられる。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 68; no. 1; pp. 523 - 528
Main Authors 吉田, 智海, 庄司, 慎, 盛岡, 実, 半井, 健一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 2014
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ISSN0916-3182
2187-3313
DOI10.14250/cement.68.523

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Summary:炭酸化したセメント系砂質改良土の長期強度発現メカニズムを解明するために各種試験を実施した。セメント系砂質改良土を炭酸化すると、封緘養生に比べ、一軸圧縮強さが大きくなった。炭酸化方法により強度発現に違いが有り、促進炭酸化養生よりも気中養生を施した場合に強度が増進した。各種分析結果から、炭酸化したときの強度の増進にはCO2含有量や結合水量よりも炭酸化したC-S-Hの形態が影響している。ベントナイトを混合した場合、封緘養生と気中養生の長期強度は同等であった。これは気中養生では炭酸化に伴い、ポゾラン反応が阻害されたためであると考えられる。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.68.523